#T023 ギターの特性 その三
最初に消音を行ったのは
カルリのアンダンティーノです。
先生の右手を見ていると、5弦開放弦の音を
右手親指の左側で止めながらi、mを弾いているのです。
開放弦が減衰していくからとほっとくのではなく、
音を消して、次の音を際立たせるのです。
ケースバイケースで開放弦を消音しない場合もあるでしょう。
開放弦と次の音が濁るようなら消音するでしょうし、
きれいに響いているのなら、消音しない場合もあるでしょう。
消音は空いている左指でも行う場合もあります。
開放弦ではない場合は左指の力を抜くのも消音です。
よって開放弦を使用しないように運指を変える場合もあります。
音を出すことばかりではなく、
音を消すことも、重要なテクニックだと思うのです。