#T003 喧騒の中から聞こえた自分の音 | クラシックギターの交差点

#T003 喧騒の中から聞こえた自分の音

さてカルチャーセンターのギター教室は複数の生徒が同じ部屋で
ギターを弾くので音が混じりあいます。
アルハンブラ宮殿のトレモロ
ロマンス(禁じられた遊び)の3連
神田川のアルペジオ
古賀メロディーなどなど。
僕はソルのエチュード。
なんとこれに先生の演奏が・・・
先生もよく弾くんです。僕らに混じって。

丁度僕との距離は3メートルくらい。
ギターの名曲達が僕にせまってきます。
プロの音を聞くとやる気が出るときもありますが
だいたいは敗北感みたいな感じで自分の音の貧弱さにやる気がうせます。

歴然たる音の違い。

音量、音色、スピード感、躍動感、バランス。
なに今の音?
どうやって弾いたの?
みたいな。

その喧騒の中で自分の弾くギターの音に集中し耳をすました時
聞こえたのです。
自分の音だけが。
周りの音が消えました。
その時、音を聞く大切さを知りました。
集中した時の音はあきらかに違うことも知りました。

この集中はいつでもできるわけではないけれど
これを知った自分はなにか大切なものを得た嬉しさで一杯でした。

ギターを弾くうえでのテーマに、集中力が加わりました。