#T004 クラシックギターは小さなオーケストラ | クラシックギターの交差点

#T004 クラシックギターは小さなオーケストラ

クラシックギターのいいところって不完全でも和声楽器だから
一人で旋律を奏でながらベース、コードも弾ける。

しかも弾きながら唄も歌える。口笛だって。

サックス吹きながら唄は歌えない。
僕が言ってる訳じゃないですよ。
寺内タケシさんですから。

クラシックギターの良いところは和音が出せる
ということですが、これが出来るからこそ難しい。

僕が今練習中のエチュードはだいたい三声、四声の構成です。

「内声の音が出すぎ」
「旋律が小さい」
「対旋律がうかびあがらない。」
などなど先生から注意されます。
いままでクラシックとは無縁のブルースやロックをやっていた僕には
左手のフォームさえできればそれで弾けたーだったので
最初はとまどいました。

この各声部のコントロールは右手のp,i,m,aの独立した動きにかかっています。
それでも各声部を意識するかしないかでは演奏が違ってくるものです。
旋律のみを単音で弾いてみる。
対旋律を弾いてみる。
ベース音のみ弾いてみる。
要はその曲を構成している部分を分解してみるわけです。
それによって各声部を意識しやすくなります。
でもこれって本当に難しいんですよ。

素人考えなんですけど旋律と伴奏部が完全に分かれている演奏って
平面すぎて面白くなさそう。
いろんな要素が絡み合い現れては消えて、立体的とでもいうか。
えっ一人で弾いてるのーみたいなのが僕の理想なのです。