#T026 アルアイレとアポヤンド | クラシックギターの交差点

#T026 アルアイレとアポヤンド

アルアイレはスペイン語で「空中に」という意味で、
弦を弾いたあと指を空中に放り出すように。


アポヤンドはスペイン語で「寄りかかる」という意味で
弦を弾いたあと隣の弦にもたれかかるように触れる奏法です。


1弦を弾いたあと2弦にという感じで。
「じゃぁ6弦はどうするの」
純粋な子供に聞かれそうです。


さて、前回のつづきはこうでした。
アルアイレでアポヤンドのような音を出すには。


最近の奏法ではアルアイレ、アポヤンドと区別せず、同じような音色になるよう
右手のタッチが研究されているようです。

弦に寄りかかるように弾くアポヤンドは次の運動にいくには不利なようです。
特にスピードのある曲では。
しかしフラメンコギター奏者を見ると、
そうなんだろうか?
と思ってしまうのですが。


アポヤンドはなぜ音量のある音が出るのか。
隣の弦によりかかるように弾くとき弦が下方向に若干押されて
エネルギー量が増えるためなのでは。


アルアイレは弾いたあと、空中に指が行くため深くタッチしてないようです。
スピードのあるフレーズを弾くにはよいのですが。


アルアイレでアポヤンドのようなエネルギーを得るには、
弦を下方向に押さえてから弾くようにすれば、アポヤンドのような
音がします。
アポヤンドのように隣の弦に触れた瞬間の感じはでませんが、
かなり近い音がでます。


アルアイレでも、丸い音をイメージし、弦を下方向に押さえる瞬間を作り
深いタッチを意識するようにすればよいのでしょう。