クラシックギターの交差点 -119ページ目

#E002 My Guitar Introduction #01

アントニオサンチェス AS-1020
トップ    杉単板
サイドバック ローズウッド
弦長     650mm
指板幅     52mm


2003年4月に購入。
はじめて買ったクラシックギター。
張りが強く音量もけっこうある。
ハイポジションのセーハはちょっときつい。
ブリッジを削ろうかなぁと思ったりする。
サイドバックは見事な木目のローズウッドなのだが
おしいかな白濁がかかっている。
まあ気にしないことにします。

弦はダダリオ、プロアルテのノーマルテンションを張っています。
このギターはノーマルテンションでいいでしょう。
これ以上張りが強くなるとカヴァティーナの前半で左手は悲鳴をあげてしまいます。

このギターは1998年製で中古で購入したのですが、
前の持ち主はピックを使っていて傷跡があります。
毎日弾いているので鳴るようになってきました。

#E001 鳴るギター

このギターよく鳴るねーとか
このギターこの頃よく鳴るようになってきたねーとか言いますよね。
あ、言わない?
僕はよく言います。
でもまてよー本当にそうなのかなー。
実際本当にそこまで耳がいいのか疑わしいもんです。
この前テレビでやっていたヴァイオリンのストラディバリウス(数億円)
と5万円の練習用ヴァイオリンの聞き比べをしてみなさん見事はずしていました。
実は僕も分からなかった。
でもわかる人にはその違いがわかる。

ギターは弾き込めば鳴るようになってくる。
僕はそう思ってる。
そうじゃないと浪漫がないよね。

クロマチックスケール練習をやりますか?
1弦1フレットから12フレットまでシフトさせていくやつ、
それを6弦まで行うあれですよ、あれ。
知らない?
説明がめんどくさいので詳しく知りたい方は調べてみてね。
これをやるとギターはよく鳴るようになるそうです。
実はギターは特性上よくつかうキーがあっておさえている場所が
限られてくるのです。
だからある一箇所だけフレットが以上に削られてるのをみて
このギターはどんなー弾き方をされたかが分かる。
たとえば7フレット3弦のフレットの上部あたりが削れてるギターは
キーがAでマイナーペンタトニックのチョーキングをしていたんだなーとか。

クロマチックスケールでまんべんなく鳴らされたギターって
たぶん優等生みたいな音になっていくんだろうね。

#U006 ここはアンダルシア

たばこの匂いと湿気が混じったような匂いがする。
僕はカウンターに腰をおろし飲み物を注文した。
マスターは奥に消えた。
僕は棚に並んでいるボトルをみつめる。
しばらくしてマスターが飲み物をチャームと一緒にもってきた。
僕はピーナッツを数個口に入れた後グラスに口をつけた。
「君はどうしてクラシックギターを習いはじめたの?」
爪を研ぎながらマスターが言う。
「アルハンブラ宮殿の思い出が弾きたかったから。」
「それでそれを習ったの。」
「いやー先生には言えなかった。」
「なんで?」
「最初にソルの月光を弾いたら途中で止められ、それではとラグリマを弾いたら、そのでたらめな運指はなんだと又止められたわけ」
「それで?」
「だからーアルハンブラ宮殿の思い出は恐れ多くもって感じなんですよ、今でも」
「なんだそれ」
マスターは笑ってる。
「君、爪はどうしてるの?」
マスターはやすりがけをやめて僕をみながら言った。
僕は爪をマスターに差し出した。
「なんだーそれ反対にカーブしてるぞー」
マスターは呆れてる。
もう少しのびたら削ってあげるよって言ってくれた。

僕はこの前の復讐って感じでステージで5曲弾いた。
ポップスとボサノバとクラシックとなんの脈絡もなく。
僕はステージをおりながら言った。
「もうレパートリーがありませ~ん・・・マスターお願い」

マスターは仕方ないなーって顔でステージの椅子に座って
ギターのチューニングを始めた。
そしてソルの月光を弾きはじめた。
月光の最後の和音がつまびかれた。
余韻の後また軽くチューニングしてタレガのラグリマを弾いた。

マスターにはかなわないなー。
そう思いながらギターを弾いているマスターの右手を僕はじーっと見ていた。

#U005 なんとなく虚しい夜

今日は「テクニカルノート」も「ここはとあるカルチャーセンター」も更新する気分になれませんでした。
いやもしかしたらもうネタ切れです。
このブログじたいが危機です。
なんて。
これがなくなったからってどうなるわけでも・・・・・

ですので今からギターラウンジ アンダルシアに行ってみることにします。
それでは。

あ、ハッピーバレンタイン
だれがハッピーかって?
チョコレート屋さんに決まってるでしょう。

#T006 緊張の克服

これは僕にとって今もっとも大きなテーマです。
そしてギターを弾いてるあなたもそうでしょう。
そんでもってタイムリーな話題でしょう。

緊張を克服するにはどうすべきか。

カルチャーセンターも去年の暮れ演奏会をやったのですが、
みんな必死でした。
ある意味痛々しい。
滑稽とか哀愁とかも漂います。
たどたどしく一音一音つまびいていらしゃる方の演奏を
みんな軽く身体を揺すりながら小さく歌っている。
がんばれーって感じです。
緊張するのはみんな同じ、同じ気持ちだからみんな励ましあっています。
どきどきしているのは自分だけではないんです。

初心者の単音だけの演奏を聞いて思ったことがありました。
確かに音量は出ない。
でもギターって単音だけでもいいんだと思ったことです。
ある意味新鮮でした。

僕は古典の曲とポップスの2曲を演奏しました。
やはり練習とおりにはいかなかったけれどそれなりには
弾けたかな。
理想どおりにはいきませんね。
どうせ緊張するんだったらそれを楽しむ、偉そうなことをいってますが
簡単ではありません。
でも緊張の克服は、楽しんで集中する。
そして集中するには集中ができるようになるレベルまで楽曲を弾きこまないといけない。
やはりそれを得るには練習のみ。

先生が人前で演奏する心がまえについて言ったことば
「聞いている人が幸せになるように自分が太陽になる」

うーんなるほど。
光輝くには地道な練習しかあるまい。

#T005 3拍子そろったらいいな

拍子について考えさせられたのがエチュード2(僕が使っている教本)の時だった。
先生はあえてこの曲の情報を与えず、もちろん見本演奏もせず楽譜の情報のみで練習させる場合がある。
僕はクラシックギターをやっている理由のひとつに楽譜を読めるようになる、
というものがあるのでこれもひとつの勉強と思ってやっています。

さてエチュード2はカルリの4分の2拍子の曲なのですが、
なんと僕はこの曲を4分の4拍子でとらえて練習してきたのです。
この差は大きいです。
先生に指摘されて直そうにもそう簡単にはいかない。
情けない。
拍子によって軽快にも重くもなる。
その次の先生の要求。
もっと早く。
この曲はこれぐらいのスピードだと思うよ、
と僕のギターを手にとって弾いていただく。
拍子感の出し方、スピードで曲はこうも変わるんだなと思う。
僕はずーと後にも、8分の6拍子を4分の3拍子ととらえて弾いてしまうことをやらかします。
その時も先生の演奏は全然違う。
あー僕って音楽がわかってないんだーと落ち込む。

音楽の3要素、メロディー、ハーモニー、リズム。
またあらためて考えてみたいです。

話は違いますが僕はどんな曲をやってもボサノバになってしまう時期がありました。
そしてコードもメジャーセブンスとかテンションを入れてで弾くのです。
けだるーい午後の昼さがりみたいな感じになってしまいます。

#U004 クラシックギターは冬の時代かもしれないが

とうとういってきました。
謎の看板のギターの文字がガムテープで隠された
××××ラウンジ○○○○○○
そして謎は解明された。
そして僕は
「ここの常連になるぞー」
宣言までしたのだった。

店にはいってマスターとお客さん一人しかいなかったんだけど
その時もう時刻は午前4:00頃。
ここがあきらかにギターラウンジとして機能しているかは
ステージを見ればわかる。
やった。
ここはそうだ。
うれしかった。
僕はずうずうしくもこの気持ちをお客さんとマスターに伝えた。
それにこたえてお客さんの一人がギターを演奏してくれた。
お礼に僕も弾きますといって無謀にもステージへ
ラグリマを弾こうとしたのだか弾けずじまい。
マスターがボジションマークがないからといってシールを貼ってくれたんだけど、酔いがまわって弾けなかった。
本当に涙、涙
こうして僕のここでの初ステージは失敗に終わった。
マスターがアストリアスを弾いてくれた。
ダイナミックな演奏だ。
修練した人にしか出せない音だった。

なぜガムテープを貼っているのかマスターに聞いてみた。
著作権協会がうるさいからといっていたが、まあもうどうでもいいかー
とこれ以上聞かないことにした。
僕的にはギターラウンジだったとういうことだけで満足だった。
マスターとギターについて話をした。
ギターの無限の可能性を語るマスター。
ここにもギタキチがいた。
お店を出たのは午前6:00だった。

クラシックギターは冬の時代から始まったこのブログ、
クラシックギターの交差点。
このテーマでこの内容が書けて本当にうれしい。








ギターラウンジ アンダルシアはちゃんとそこにあったのだ。


#U003 カウンター設置

カウンターを設置しました。
あえてブログでやることに意義がありそうで。
プチ大家族の日常の「ちいさん」のカウンター設置情報
http://kcmksc.ameblo.jp/entry-d500f11969a2aade46ce5dba47e805bf.htmlを拝見させていただきました。
有益な情報ありがとうございます。

#T004 クラシックギターは小さなオーケストラ

クラシックギターのいいところって不完全でも和声楽器だから
一人で旋律を奏でながらベース、コードも弾ける。

しかも弾きながら唄も歌える。口笛だって。

サックス吹きながら唄は歌えない。
僕が言ってる訳じゃないですよ。
寺内タケシさんですから。

クラシックギターの良いところは和音が出せる
ということですが、これが出来るからこそ難しい。

僕が今練習中のエチュードはだいたい三声、四声の構成です。

「内声の音が出すぎ」
「旋律が小さい」
「対旋律がうかびあがらない。」
などなど先生から注意されます。
いままでクラシックとは無縁のブルースやロックをやっていた僕には
左手のフォームさえできればそれで弾けたーだったので
最初はとまどいました。

この各声部のコントロールは右手のp,i,m,aの独立した動きにかかっています。
それでも各声部を意識するかしないかでは演奏が違ってくるものです。
旋律のみを単音で弾いてみる。
対旋律を弾いてみる。
ベース音のみ弾いてみる。
要はその曲を構成している部分を分解してみるわけです。
それによって各声部を意識しやすくなります。
でもこれって本当に難しいんですよ。

素人考えなんですけど旋律と伴奏部が完全に分かれている演奏って
平面すぎて面白くなさそう。
いろんな要素が絡み合い現れては消えて、立体的とでもいうか。
えっ一人で弾いてるのーみたいなのが僕の理想なのです。

#四辻 クロスロード 完結

ちょと小説を書いてみました。
といってもちょーみじかいですが。
「悪魔との契約」
駄文ですいません。
でもはじめてにしてはまあまあでしょう。(^_^;)
ロバートジョンソンについて調べていたら悪魔との契約
はこんな感じかなっと思って書いてみました。
本当は悪魔との契約なんてなくて天才ロバート青年は
何万回とブルーズを弾きつづけたのでしょう。
あのCDジャケットのギターの写真みるとそう思います。
でもあのジャケットのギターが録音に使われていたかは分からないらしい。
僕的にはGibsonL-1ではなくKalamazooを弾いていたんじゃないかなーと思うのですが。
いまとなっては知る由もありません。
そうだ波形をとって比べてみてくれないかな。
そんな人はいないか。

このクロスロードのコーナーでロバートジョンソンの使用したギターとか書こうと思っていたのですが、すでにホームページで発表されていますね。それに内容も良いし。

それでこれをもってクロスロードのコーナは終わりにします。
丁度四辻になりました。おあとがよろしいようで。
読んでくれてありがとう。

PS ★ 最後のメッセージ ★
ギターバトルで勝つにはパガニーニをやるべし。
ねえスティーブ・ヴァイさん。